ATOK

かな配列有効時に「?」などを入力するとカナロックが入ってしまう

ATOKのキー設定がMS-IMEスタイルではない場合などに発生します。

2015年4月以降の姫踊子草では、一時的に英数入力が必要と判断したときに英数ひらがなカタカナキーを本来必要な操作に前後して出力します。言い換えると、これらのキーに下記の動作を期待しています。

  • 英数キー: 英数入力相へ遷移
  • ひらがなキー: ひらがな入力相へ遷移
  • カタカナキー: カタカナ入力相へ遷移

ところが、たとえばATOK 2015スタイル各種の場合ひらがなキーがカナロックに割り当てられているため本来期待される動作とは異なる挙動になってしまいます。

そこで、次の手順でATOKの設定を変更していただきたく思います。お手数ですがこれが一番確実な方法と思われます。

最初にATOKの設定ダイアログを出します。下記に方法の一例を示しますが、他の方法でもかまいません。通知領域そばのATOKアイコンを副ボタンクリックしてください。

デスクトップの通知領域付近でATOKのアイコンをクリックなどした時の画像です。ATOKメニューという項目があります。

ATOKメニュー(M)を主ボタンクリックなどで実行してください。

ATOKメニューをクリックした後の画像です。別のメニューに入れ替えられ、プロパティ(環境設定)という項目が含まれています。

プロパティ(環境設定)(R)... を主ボタンクリックなどで実行してください。

ATOKプロパティダイアログの画像です。ダイアログの中で、二つのドロップダウンメニューの下側にタブ付きのページが並んでおり、左から四つ目に「キー・ローマ字・色」というタブがあります。このタブをクリックなどで手前に出すと、右側のボタン列の一番上にキーカスタマイズボタンがあります。

ATOKプロパティと題されたダイアログが出てきます。上方に並んでいるタブのうち キー・ローマ字・色を主ボタンクリックなどで選択してください。

さらに、右側に並んでいるボタンの一番上、キーカスタマイズ(K)..を主ボタンクリックなどで実行してください。

「キー・ローマ字・色」のボタンを実行すると出てくるATOKキーカスタマイズダイアログです。上のラジオボタンですべて表示(A)、表を挟んで下のラジオボタンでキー(K)を選択した後の画像です。さらに表に戻って左端の「キー」の列でひらがなを活性化しています。

すると、ATOKキーカスタマイズと題された新しいダイアログが出てきますので、上のラジオボタンをすべて表示(A)、下のラジオボタンをキー(K)が選択された状態にしてください。

そして設定一覧表のキー列から「ひらがな」を探してください。

さきほど活性化した「ひらがな」と書かれた部分の右にある「カナロックON/OFF」と書かれた部分を活性化した状態です。列は「文字未入力」になっています。この状態で表と下のラジオボタンのさらに下にあるボタン列、その左端に「変更(C)」ボタンがあります。

次に注目場所を一つ右の列にします。ATOKスタイルであれば「カナロックON/OFF」と書かれているはずです。この状態にした上で左下にある変更(C)..ボタンを主ボタンクリックなどで実行してください。

変更ボタンを押すと新たに出てくる「キーの変更」ダイアログです。見出しドロップダウンメニュー、機能一覧リスト、その下に状況別の八つのチェックボックスがあり、一番下を除く七つのすべてにチェックを入れることになります。OKボタンはこのダイアログの右側一番上にあります。

ここでさらに新しく「キーの変更」と書かれたダイアログが出てきます。見出し(M)のドロップダウンリストから「機能操作」を選択し、機能一覧(L)の表から「入力文字種全角ひらがな(あ)」を探して選択状態にしてください。

そのまますぐ左下の(状態)列で、一番最後の記号入力を除くすべてのチェックボックスにレ印を入れてください。うっかり最後までレ印を入れようとすると機能一覧(L)での選択からやり直しになります。ご注意ください。

以上ができましたらOKボタンを実行して「キーの変更」ダイアログを閉じてください。

先ほどの「キーの変更」ダイアログでOKボタンを押して戻った後の「ATOKキーカスタマイズ」ダイアログです。さきほど「カナロックON/OFF」だった部分が、さきほどの変更の結果「入力文字種全角ひらがな(あ)」になっています。カタカナキーの行は現在のひらがなキーの行の一つ下です。カタカナキーには割り当てがないのでハイフンが二つ表示されています。ここを注目状態にして変更(C)ボタンをクリックなどすればカタカナキーの設定ができます。

同様にして、「カタカナ」キーも変更します。カタカナキーの一つ右の列を注目状態にしてから変更(C)..ボタンを実行し…

カタカナキーを設定している「キーの変更」ダイアログです。ひらがなキーではなくカタカナキーの機能を変えていること以外は先ほどと同じです。

今度はカタカナキーに対する「キーの変更」ダイアログにて、同様の操作で「入力文字種全角カタカナ(ア)」を割り当てます。

カタカナキーの設定を終え、「ATOKキーカスタマイズ」ダイアログに戻ってきた画像です。カタカナキーの機能が「入力文字種全角カタカナ(ア)」に変更されました。

これで設定は終わりです。さらに「英数」キーを「英数入力ON/OFF」に割り当てなくてはなりませんが、ATOKスタイルでははじめから設定されています。最後にOKボタンをクリックなどして完了です。

今回がはじめてのキー設定変更だった場合、さらに次のダイアログが出てきます。既存の設定名と衝突しない限り自由に名前を付けられます。

ATOKが標準で用意しているキー設定を変更した場合に出てくる「新規スタイル」ダイアログです。独自の新しい名前を入力するためのテキストボックスとOKなどのボタンがあります。

名前を付けてOKボタンを実行すると、新しい名前の付いた設定でATOKが動作するようになります。

「新規スタイルダイアログ」で新しい名前を付けてOKボタンを押した後、最初に出てきたダイアログ「ATOKプロパティ」に戻ってきた画像です。スタイル一覧にさきほど新しく名前を付けたスタイルが表示され、それが有効化されています。

過去の事例

こちらは2015年4月に別手法で解決したと考えられます。ただしこれに変わって上述の現象が発生することがありますのでそちらを参照ください。

概要

ATOKは2011年版になって、Microsoft IME 同様にキーボードで直接入力できない文字を姫踊子草から送信できるようになりました。

さっそくこれを活用しているのですが、必ずしもうまくいくわけではないようです。