IME手動判別の詳細

「▽IMEに対する動作」のページで IME ごとに自動対応に従う以外を選んだ場合、右側に細則というボタンが出ます。

このボタンを使ったときにでるのがこの副窓です。

IMEに対する詳細動作設定を行えます。

各項目は書いてある文字とポップアップテキストの内容がほぼすべてです。ごく一部の補足だけここで述べます。

太字になっている所が通常とは異なる設定です。下の三つから太字になるかどうかが決まります。

  • レ印を入れたかどうか
  • 元になる代理対応IME(もとの設定窓口で自動対応に従うだったところで選択したもの)の基本設定
  • 図の上の方にある「手動選択の詳細設定」に書かれた内容
    • ATOK の 2009 以前と 2010 以降などで設定が異なる例があります

配列/入力法の適用条件

ここでかな文字配列や英数字配列が有効であると指定しても、他の条件が成立しなければ当然それらは有効になりません。

たとえば、そもそも英数字配列を使っていない場合はここでの設定に関わらず常に無効になります。

かな配列時にテンキー出力

姫踊子草では、かな配列のデータに句読点( 、。)とは独立してカンマとピリオド(,.) を指定できます。

ところが IME のほうが姫踊子草の区別に対応できない場合があり、それに対して意図的に処理方法を変更してみよう、というのがこの項目の趣旨です。

数字と + - * / . の中から指定された文字をかな配列適用時に出力する際、フルキー側でなくあえてテンキー側のキーを代理出力することで障害を避けようという処理になっています。

具体的な障害としては次のものがあげられます。

  • IME がかなキーロックの操作を拒絶している
  • IME が姫踊子草による一時的英数入力切り替えに対応できない

上記にはカンマが含まれていない点に注意してください。カンマについてはその上の項目で別個に指定するようになっています。

これはテンキーにカンマ(VK_SEPARATOR)を持つキーボードがほとんど存在せず、 IME側もそれゆえ対応していないことがあるということと、テンキーとは関係のない方法で対応できる場合があることからそういう作りになっています。

注釈

実はこの動作、初期の姫踊子草に近いものになっています。

また、目的の達成はできなくとも全く入力できない→句読点になるが入力できる、という改善に使えることがあります。

変換相の一時変更を鍵操作で行う

2015年4月に新設され、すべての標準設定で有効になっています。

姫踊子草でかな配列を使っている時に、一部の英字記号をどうやって入力するかは長年の課題です。 上記 かな配列時にテンキー出力 のほか、各種のチェックボックスがこの問題の対策用に用意されてきました。

  • かな文字や漢字の出力に文字そのものを使う
  • かな文字の出力にはキー操作を使う
  • IME入切の方法

レ印を入れることで、これらと衝突しない範囲でVK_DBE_HIRAKAGA, VK_DBE_KATAKANA, VK_DBE_ALPHANUMERICを代行入力する方法を使うようになります。 そうでなければImm32関数による変更を試みますが、従来そうであったようにかなりあてにできなくなります。