用語集

姫踊子草独特の用語

仮名文字
ひらがなが続いて読みにくいときに「かな文字」という表現の代わりに使うことがあります。
可搬版

USBメモリなどで持ち運びできるようにした姫踊子草のことです。他のソフトではポータブル版と呼ばれることが多い形態です。

以前は Windows が入ったハードディスクなどに直接設置する通常版しかありませんでした。

旧版

本書においては姫踊子草2に含まれない古い版の姫踊子草を指していう言葉です。

文脈で繭姫を含めたり含めなかったり、また単純に古い版のすべてを指して言うこともあります。

空白キー

スペースキー・スペースバー(Space key, Space bar)のことです。

キーボードの通常一番手前の段にある文字の書かれていない横長のキーを指して言います。

名前の通り空白を入力するときのほか、漢字変換開始動作や各種の進行ボタンとして使われています。

姫踊子草の初期設定では左親指キーの代理も兼ねています。

小書きの文字

「ぁぃぅぇぉゃゅょっゎヵヶ」のこと。文脈によっては対応するカタカナ・ひらがなも含みます。姫踊子草ではいちいち「仮名文字の」といった断りを入れずに使っています。

先行する小書きでない仮名文字と組み合わせたときに限り拗音という語を使います。

指示具

pointing device の独自訳語。一般にはそのまま「ポインティングデバイス」とカタカナで書きますが、説明の冗長さを嫌ってマウスと言い切ってしまうこともよくあります。

マウスの他、トラックボール・トラックポイント・タブレットなどもこの語の範疇に入ります。コンピューターの設定により、左右ボタンの役割を逆にして利き手に合わせることができるのですが、左手用マウスではマウス側で初めから逆になっているものがあるようです。そればかりか、近年は左利き専用マウス自体が極端に入手困難になっているようで…

設置

インストールという言葉を避けるべく使っている用語。対義語は撤去

各々のパソコンにソフトウェアを「使える状態にして組み立てて置く」みたいな感じで。

インストーラをダウンロードした時点では「建築資材を持ってきた」だけという対比のつもり。建築資材にしては簡単に複製ができてしまいますが。

姫踊子草独自というわけではなく、の説明書で使われていたものです。

姫踊子草の設置に関しては設置・更新・撤去を参照のこと。

設定集合

姫踊子草2からの新機能。諸機能における解説を参照。

ログオンアカウントを切り替えることなく、またほかの裏ワザみたいな方法をつかうこともなく、かな文字配列・英数字配列などの選択を一気に差し替えることができる。その差し替えの単位。

設定窓口において◆で示されているものは設定集合ごとに切り替えることができる。逆に▽で示されているものは設定集合と関係なく共通。

設定窓口

姫踊子草の動作設定を行うウィンドウのこと。細かい説明を用意を用意しているのでそちらをご覧ください。読まなくてもそれなりに使えるようにしています。

もともと Window を和訳すると「窓」「(銀行などの)窓口」という具合に異なる単語になるそうで、そのことをもとに採用した単語です。他のソフトウェアでは「○○のプロパティ」「○○の設定」といった表現になっています。

また、姫踊子草の設定窓口はウィンドウの大きさを変えることができます。どちらかというとそれができないことの方が不自然なのですが、ソフトウェア開発の初心者向け文書がそういう刷り込みを引き起こす原因だとかなんとか。

逐次打鍵

特定の前後関係からなる二打鍵以上で出力文字列を決めることを言います。ローマ字入力もこの一つです。

子音と母音で二打、拗音を挟んで三打にする形がある一方で、効率を優先した結果一打目、二打目、三打目…のそれぞれに関連がない入力法もあります。

必ずしも姫踊子草独特の語というわけではありませんが、ほかの呼ばれ方をすることもあるようです。

通常版
Windows が入ったハードディスクなどに直接設置する姫踊子草のことです。可搬版の対義語として用いることがあります。
通常文字キー

半角/全角・Tab・Capslock/英数・左シフトキーと、BackSpace・Enter・右シフトキーに挟まれた四段約50個のキーのことです。

OADG109キーボードの通常文字キーは48個。
通知領域アイコン

その名の通り通知領域にあるアイコンのことですが、本書の文脈では姫踊子草本体の動作とともに表示されるものを指します。諸機能における解説をご覧ください。

本体メニューを出したり、本体の状態表示を行ったりできます。

撤去

アンインストールという言葉を避けるべく使っている用語。

姫踊子草を撤去しても利用者毎の情報はコンピューターに残されたままになります。これにはいくつか理由がありますが、いずれにしてもハードディスクの数十万分の一とか 数百万分の一とかいう大きさなのでさしあたりの問題はないはずです。

設置と同じくの説明書で使われていたのをそのまま採用したもの。

スタートメニューから撤去できるようにするかどうかは悩ましいところですが、Windowsの「プログラムと機能」メニューでいちいち探すのも待つのも面倒すぎますよね。

姫踊子草ではうっかり撤去作業を開始したりしないようにわざとフォルダ分けしてます。気休めといえば気休めなんですが、特殊な作業だという印象付けはできましょう。

姫踊子草の撤去に関しては設置・更新・撤去を参照のこと。

同時押下

複数のキーが同時に押下されている状態を指し、同時打鍵もこれに含まれます。姫踊子草の入出力変換情報は同時押下と同時打鍵を区別しておらず、その外側でこれらを区別しています。

同時打鍵ではない同時押下とは、例えばシフトキーが関係する操作のように「先にどちらかを押し、それが離される前に他のキーを押す」ことでできた状態を言います。

現在のところ、姫踊子草ではどちらを先に押したかで出力内容を変えることはできません。もっともそのような操作は逐次打鍵と大差ないようにも思えます。

同時打鍵

感覚的に同時に二つ(以上)のキーを押下する入力方法です。同時押下の一種ですが全てではありません。

判定は双方の押下時刻差が一定時間内(初期値0.1秒)かどうかで行います。設定窓口で時間の調節ができます。

通常文字キー二つまで同時打鍵で拗音を含む出力を実用化したのはおそらく姫踊子草が世界初。案の段階でなら最大三つの同時打鍵で拗音まで一打で入力可能とする特許申請があったようです。

今でも姫踊子草は三つ以上の同時打鍵を扱っていません。ただし「他の同時押下(複数可)+同時打鍵」の形は一応処理できます。キーボード側が対応できなくてはいけませんが。

入力法
配列/入力法
配列/入力法

単に配列または入力法とだけ呼ぶことも多い単語です。

コンピューターの一般用語(のうちのキーボードに関する用語)としては、英数字入力またはかな文字入力を行うためのキーボード上の文字配置について配列と呼んでいます。

姫踊子草においてはローマ字入力や漢字直接入力のようなものまで配列データとして用意されているため、結果として言葉の使い方がやや曖昧になってしまいました。

一般的には 逐次打鍵 を使う入力法について配列と呼ぶのがやや苦しいようにも思えますが、特に気にせず配列と呼んでいることも多々あります。

コンピューターに限らず元々は「排列」の字を使っていました。第二次世界大戦後の漢字制限活動の一環で文字の置き換えがあったんだとか。これについては第5期国語審議会の「漢字表記の「ゆれ」について(報告)2」に記載があるというページがあります。書いたのは DvorakJ の人。文化庁へのリンク先はページ再編中につき参照できません。(2011-05-03)

版号

姫踊子草におけるバージョンの訳語です。書籍の「第○版第×刷」に相当します。

小数点を使っていますが、他のソフトウェア同様に数字同士の区切りでしか無いので注意が必要かもしれません。

姫踊子草の表記としては「版2.xxxx.yy号構築zz番」という形で記載しています。x,y,zはそれぞれ数字でyyとzzは一桁の場合もあります。構築zz番だけ違うものは通常公開されませんので、紹介時は記述いただかなくてもかまいません。

姫踊子草1.3+
繭姫のこと。繭姫を設置するとこの名前で登録されます。
姫踊子草2

当ソフト(姫踊子草)のうち、2010年12月以降に公開された版を特に指す言葉です。版号が 2.xxxx になっています。

以後2015年3月現在まで、姫踊子草の最新版という意味で使っています。そのため姫踊子草に昔からあった機能について姫踊子草2として紹介する意味はありません。ウィキペディアやその他のウィキなどで、理由なく2をつけて解説している事例があるのでご注意ください。当ソフトの名称は飽くまで姫踊子草であって2は版号の一部に過ぎません。

通常版を設置したときに姫踊子草2フォルダができてしまうのはインストーラが(旧)姫踊子草、繭姫と変わるごとに違っていたからという理由でして、それ以上の意味はありません。シェアウェアとしての制限解除パスワードは共通して使えます。

複層系
繭姫関係の文書で逐次打鍵の意味で使っていた言葉です。
本体

姫踊子草でいうところの「本体」について。

姫踊子草は実行ファイル(exeファイル)が設定窓口を表現するものと実際の入れ替え動作を行うものとで別になっており、後者のことを本体と呼んでいます。

実はこの種のソフトウェアで二つに別れているのは少数派かもしれません。

なお、64ビット版 Windows においては、32ビット互換モードのために本体からさらに別の実行ファイルが呼び出されていますがこちらはあまり気にする必要がないので特別な呼び方もされていません。

本体アイコン
通知領域アイコンタスクバーボタンをまとめていう言葉です。
本体メニュー

設定窓口ではなく姫踊子草の本体から通知領域 のアイコンなどを経由して出すメニューのことです。諸機能における解説をご覧ください。

Windows 7 以降においてはタスクバーに表示させたボタンからも出すことができます。

待ち入力

逐次打鍵による入力法において、出力が未確定で姫踊子草の中だけに保持している情報です。

逐次打鍵がない配列であっても、タイピング練習ソフトへの対応方法によってはこれが必要になる入力法があります。

ほぼ待ち入力表示という単語の中だけで使われます。

待ち入力表示
待ち入力を表示する付箋のような表示のことです。諸機能における説明を参照してください。
繭姫

一時期の姫踊子草の開発版のことです。窓使いの憂鬱を利用して性能の向上を図るもどっちかというと失敗してしまいました。

部分的には対応できるタイピング練習ソフトが増えたり、Capslockと左Ctrlのキーを入れ替えられたりといった特徴もありました。

漢字直接入力ができるようになったり、同時押下を含んだ逐次打鍵の処理が可能になったのもこの繭姫からです。

設置 すると「姫踊子草1.3+」の名前で登録されていました。

離上
キー操作についての押下の対義語です。一般語にありそうで利用例が見つからず、姫踊子草における造語と考えてよいと思います。
OADG109かな配列
OADG109かな入力

キーボードの数字段が「ぬふあうえおやゆよ…」になっている四段使いのかな入力のことです。

今日のIMEでは単にかな入力と呼ぶことが多いですが、姫踊子草の場合はおびただしい数のローマ字ではない入力法があるため、かな入力の語をあえて避けています。

JISかな配列と呼ばれることがよくあります。旧JISかなと呼んだこともありましたが「旧」と呼ばれるのが嫌だとか云々。 実は姫踊子草の歴史の中でも呼び方に変遷のある配列です。

コンピューターの一般用語

アイコン

icon のカタカナ表記。コンピューター以外では「イコン」と言うこともある。

絵を用いた小さな目印を指して言う。通知領域にたくさん並んでいるのがこれ。

デスクトップに並ぶものはそこそこ大きいがこれもアイコンに含まれる。

アカウント
一つのコンピューターを複数の利用者がそれぞれの設定で使うために管理する単位。
アップデート

update のカタカナ表記。特にソフトウェアの更新のこと。

ソフトウェアは費用対効果の面から、一回で完璧に作ることは非常に困難。これに比べて更新は比較的簡単に行えるため頻度はさまざまだが当然のように更新が行われる。

利用者全体の安全が目的に含まれることがあり、基本的には無料。ただし利益を出さないと更新にかかる費用も出せないので、何年か経過すると保守の打ち切りも当たり前のように行われる。5年を超えて続いているのは誠意があるといって良く、Windows XP の12年半(2001.11 - 2014.4)が著名であるほか Japanist 2003 が非対応機能を徐々に増やしつつも10年を超えた対応をしている。

ウェブブラウザー

web browser のカタカナ表記。各所ウェブサイトに置かれたHTMLファイルなどを読めるように表示するためのソフトウェア。

Windows 用のものだけでも下記の種類がある。

より適切な語としてユーザーエージェント(User Agent、利用者の代理人)という言葉もあるのだが、抽象的すぎて使いづらい。

管理者権限

コンピューターを安全に使うため、ソフトウェアの更新時には確認段階を設け、通常実行時より多くの手順を経るように作られている。

この確認段階が増えている(ということはその状態でできることも増え、やや危険な)状態のことを指す。

実際には権限にも複数の段階が存在するが、今のところはそこまで踏み込んで理解する必要は少ない、と思う。Windows Vista 以降はこの機会がはっきりわかるようになった。

ちょっとややこしくなるのが、姫踊子草を含むソフトウェア更新時の動作。更新作業の末尾で更新したソフトウェアを起動すると、通常実行であるべきソフトウェアが更新時の管理者権限で動くことになってしまう。

いろいろなソフトウェアがこの状態を放置しているところを見ると、対処方法は「更新作業の最後でソフトウェアを起動しない」ことしかないらしい。えー。

コマンドプロンプト

command prompt のカタカナ表記。

かつてコンピューターが絵を表示できず、文字しか使えなかった頃を模して動作するソフトウェア。やや不正確な表現かも。

そもそもが計算機だったのだから、絵を表示する機能がなくてもコンピューターは成立していた。それどころか、視覚障害者とっては余計な絵が出ていないほうが良く、Windows を中心とした絵表示前提のコンピューターは、かえって視覚障害者をコンピューターから置き去りにする結果を招いた。

一応現在では、視覚障害者用の設定なるものが存在しており、コントロールパネルでそれを指定することもできる。特定の機器を用意することなくそういう対応ができる状態を作ることはとても大切なことなのです。少なくともその努力自体は評価されていい。

コマンドプロンプトでもかな漢字変換は可能だが、姫踊子草によるかな文字配列変換機能を使うことはできない。

コンピューター

computer のカタカナ表記。(電子)計算機という訳語が一応ある。案外抽象的な言葉で定義が難しい。

人間を助けるための道具であることは確かだが、それを忘れて道具に隷属することを求める人がいる。残念なことです。

姫踊子草に関心をもったあなたなら、どういう意味か、わかりますよね?

シェアウェア

share-ware のカタカナ表記。 ソフトウェアの販売形態の一種。代金支払いとそれに関係する利用制限はソフトウェアによって様々。

個人の開発した「ちょっとだけ稼がせてください」みたいな位置づけのソフトウェアという感じ。

ダウンロード販売のソフトウェアでもシェアウェアと呼ばないことは多々ある。使う側(購入側)としては利用規定の類を確認することが重要で、シェアウェアかそうでないかという区分自体はあまり意味を持たない。

姫踊子草の場合については利用規定や「有料のソフトウェアです」の内容をご確認ください。

主ボタン

指示具のよく使うほうのボタン。右利き設定なら左ボタン、左利き設定なら右ボタン。対義語は副ボタンで、主ボタンではないほうのボタンを指す。

姫踊子草の独自用語と思うなかれ。少なくとも Windows Vista のヘルプには堂々とこの言葉が使われている。左ボタン・右ボタンと決め打ちで書いているほうが不誠実なのだ。

念のために書いておくと、姫踊子草の設定窓口や本体が「左ボタン」「右ボタン」の語を表示しているときは左利き用か右利き用かを判定済みである。

ちなみに「指示具」は姫踊子草の独自用語。

ショートカット

short cut のカタカナ表記。近道の意味。

Windows における特定のファイルやフォルダを指し示すファイル。近道を示す矢印がアイコンに付く。よくつかうファイルなどへのショートカットを作っておけば、使おうとするたびにいちいち探さなくても良くなるという寸法。

作りすぎてショートカットを探すような状態になるのは本末転倒…と言いたいところだが、それでもないよりはマシであることに変わりはない。あとは整理能力あるいは道具の使い方研究の問題。

ソフト
コンピューター用語としてはソフトウェアの略語。
ソフトウェア

software のカタカナ表記。コンピュータの動作原理に関する分類方法はいろいろあるが、単純な分け方のひとつにソフトウェアとハードウェアがある。

動作手順書とその入れ物というたとえを使うと前者がソフトウェア、後者がハードウェアとなる。ソフト・ハードと略される。

Windows も姫踊子草もソフトウェア。デスクトップパソコンを買ったときに付いてくる、マウスでもキーボードでもディスプレイでもない、目的不明の金属の箱が「ソフトウェアの入れ物」たるハードウェア。ノートパソコンの場合はキーボードの下の厚みがハードウェア部分。もちろん既にソフトウェアが入っている。

一見目的不明の存在であるため、稀に間違ってそこだけ捨てられたりする。むしろそこがコンピューターの本体なのに。

入れ物の話は飽くまでたとえ。「入れ物」の実態は半導体の塊で「動作手順書」の方はその分子や電子の状態操作により記録されている。

実は周辺機器も単体で見ればコンピューター。そこには小さなハードウェアとソフトウェアがそれぞれに存在している。

タスクトレイ

通知領域を指して言う語だがWindowsの公式名称ではない

通知領域

タスクバー

スタートボタンがあったり通知領域があったりする区画のこと。本書においては狭義には通知領域を含めない。

Windows 7 と姫踊子草の関係においてはタスクバーボタンがやや重要な位置づけになる。

タスクバーボタン

タスクバーにおいて実行中の各ソフトウェアが必要に応じて表示する小さなボタン状の区画。

Windows 7 においてはウィンドウタイトルが表示されなくなり正方形に近くなった。本書ではもっぱらこれを指していう。

通知領域

本来はアイコンを使って「臨時に」知らせるべき情報をがあることを示す部分。しかし「常時」表示し、また変化させることで状態表示に用いられる例が多々ある。

つまり姫踊子草のような使い方も誤用(悪用?)に含まれる一方、Windows自身がインターネット通信発生のたびに状態変化を表示していた過去も。

メーカー製のパソコン だと、普段使いもしないアイコンが10前後並んで空間を無駄に消費していることがある。

タスクトレイと呼ばれることが多々あるが、公式の名称ではない。

Windows 7 では、本来の通知領域の役割に戻そうということで、利用者が指定しない限り自動的・強制的に隠されるようになった。

姫踊子草2ではこれに対応してタスクバーのボタンにも状態表示ができるようにしている。

ドラッグアンドドロップ

指示具 ならではのファイル操作方法。

  1. 操作したいファイルのアイコンまでポインタを移動。
  2. その場所から 主ボタン押しっぱなしにして、
  3. 目的の場所まで矢印を移動させ、
  4. その目的の場所で押しっぱなしにしていた主ボタンを離す。

この操作によって何が起こるかは移動先のソフトウェアによる。

姫踊子草では同梱していない配列/入力法 ファイルの指定方法のひとつとして使われている。

ハード

コンピューター用語としてはハードウェアの略語。ハードディスクの略語としては当面使うべきではない

最近のテレビ番組録画器ではハードディスク、DVD、Blu-Rayディスクという録画先分類を行なっていることから、ハードディスクをハードと略してしまう方がいる模様。

ハードウェア
hardware のカタカナ表記。 ソフトウェアの説明参照。
バージョン

version のカタカナ表記。姫踊子草自身については版号という訳語を当てている。

本における「第○版第×刷」に相当すると考えてよい。

小数点を使っている場合でも、実際には下位との区切りでしかない場合が多々ある。というかもともと単一の数字で表現するものではないらしい。

パーソナルコンピューター
パソコン
パソコン

personal computer のカタカナ置き換えがパーソナルコンピューター。これをさらに四文字に略したもの。

personal は「個人向け」という意味であったはずだが、近年その意味を意識することは少ない。

コンピューターをうまく略した語がないこともあってか、コンピューターの意味でパソコンの語を用いることが多い。

フォーカス

focus のカタカナ表記。ここではキーボードや指示具を使った時に反応する部分のこと。

指示具の場合は、ボタンをクリックした瞬間に矢印の指示先にフォーカスが移動するので、主にキーボードだけでメニューなどを操作するときに考慮が必要なもの。

フォーカスが当たっているボタンは他のボタンとは違う太めの枠が付く、といった感じの何らかの目立たせる表現が与えられる。

Tab キーや Shift キーを押しながらの Tab キー操作でフォーカス先を順送り・逆送りにできるほか、矢印キーによっても変更できる場合がある。

副ボタン
主ボタンの説明を参照のこと。
ポップアップテキスト

特定の位置にポインタを移動させ、少し動かずにいると自動的に表示される短めの文章のこと。ポップアップとも。

姫踊子草2になってから設定窓口に大量に導入されたので、本書がなくてもそれなりに使えるようになった…と思う。

設定窓口で大量に使われているポップアップテキストの例
メニュー

menu のカタカナ表記。ソフトウェア においては機能項目を並べて利用者が適宜選択できるようにしたものを指す。ウィンドウの上部に並んでいてそこから辿っていく形と、特定の場所で 副ボタン クリックするなどして出す形がある。

姫踊子草の 本体メニュー もこれに含まれる。

ログオン

ログインとも。一つのコンピューターを複数の利用者が使う状態において、利用者を特定して利用可能にするための動作。

個人で使っている分には利用者が一人なので電源投入とほぼ同じ意味になる。対義語はログオフ。ログインに対してはログアウトとなる。

Microsoft Windows

マイクロソフトウィンドウズ。ソフトウェア の一種。個人向け・非情報産業向けから情報基盤・携帯電話用など存在はかなり幅広い。

姫踊子草2はこのうち XP, Vista, 7 とその互換品を動作対象としている。明記も確認もしていないが、本質的にはServer 2003, Server 2008, Home Server 2011 も動作対象になる。はず。

過去には 95, 98, Me も動作対象だった。それより昔のものや携帯電話の Windows CE 系統には対応していない。

Windows
Microsoft Windows

コンピューターにおける文字入力法の関連用語

親指キー

文字通り親指で操作するキーのことなのだが、姫踊子草が扱う分野でのそれは(現)NICOLAを発祥とする空白キーのさらに手前側に置かれた二つのキーのこと。

姫踊子草は一般に使われているキーボードとともに動作する前提になっているので、姫踊子草で言う親指キーは常に論理上の存在であり、それ故設定窓口で代理キーを指定することになる。

初期設定では左親指キーの代理は空白キー、右親指キーの代理は変換キー。まれに親指左だけ機能しないという話が来るが、左親指に無変換キーを割り当てるのを忘れている(親指シフト専用キーボード)場合がある。

もともとの位置が前述の通り空白キーの手前側にあるため、専用キーボード以外で行うとNICOLAの評価が正しくできないことになる。

他の配列/入力法においては初めから空白キーの位置に親指を使う前提になっているものもある。

また、親指キーを一つしか使わない入力法においては左親指キーを使うように作っている。もちろんこの場合、右手の親指で操作しても構わない。

親指シフト
NICOLA

姫踊子草の文脈で言う「風」とは IME の一つ。ただし歴史はかなり長い部類に入る(1988年にMS-DOS用が販売)。

最終更新が「2011年5月1日」とあり、説明書も XP, Vista, 7 対応と書き換えられた。

しかし版号が「第二版の三」から変化しておらず、設定が変更できない、64bitマシンではパスワードが入力できないなどの不具合が解消されたのかどうかは不明。

姫踊子草は、同種のソフトの中ではおそらく唯一「風」に対応している。ほんのちょっとの工夫で対応できるんですけどね。

風のくに

はてなキーワードや Wikipedia などでは漢字直接入力の一種とされているが、まず読み仮名を入力しないと始まらないので到底漢直とは言い難い。単漢字変換の唯一生き残った進化形と捉えるのが自然。

現在著名な IME に比べて、占有記憶領域の量が極端に少ないのも大きな特長。それは 1988 年当時のパソコン性能を考えると凄まじい利点だったと思われる。なにしろメモリの容量・外部記憶装置の容量・動作速度のすべてが現代とは桁違い(数字比較だけで3~6桁)の低さだったのだから…

かな漢字変換ソフトウェア

キーボードの操作から、ひらがなの仮入力状態を生成し、利用者の指示で漢字などに変換して、 他の各種ソフトウェアに文字を出力するソフトウェア。一般的に言えば。

入力元がキーボード以外だったり、仮入力状態の時点で漢字や記号が入っていたりと例外を探せばいくらでも出てくる。

Windows においては日本語用IMEとほぼ同義語と考えてよいが、これにも漢字直接入力という例外がある。

かな入力
OADG109かな配列
かなキー
KANAキー
かなロックキー
位置づけが定まらないまま現在も論理的に残るかなキー

Windows が広く使われる以前に実在した日本語キーボード用のロックキー。

CapsLockキー同様に、押すたびにロックと解除が交互に入れ代わる。

パソコンで漢字が一般的に使われるようになるまでは英字と仮名文字の入力に切り替えに使われていて、それ以後はローマ字入力かOADG 109相当のかな入力かを区別するために使われることが増えた。

OADG は 109 キーボードを策定するにあたり、かなキー自体を存在しないものとした。その結果、かなキーが実在するコンピューターは Windows 95 時代の PC-9821 シリーズまでとなり、以後は論理的にだけ存在することになった。Linux や Macintosh などでは初めから存在していない模様。

ロックキーである以上、CapsLock同様にロックがかかっている間は常に(英字ではなく)かな文字入力、もしくは(ローマ字ではない)かな入力にすべきであったろう。

しかしIMEの入力文字種がソフトウェアごとの管理になっているので「IMEが切られていてかなキーがロックされている」状況が容易に発生することになる。

そこでIMEの製造元各社は次のような手段を取った。

  • IME 切状態ではかなキーを強制的に解除する
  • (ローマ字入力ではない)かな入力が指定されているときは、IME入状態になったと同時にかなキーをロックする
  • あるいは、かなキーを常にロックされていないものとして扱う

しかし、これがうまくいかないことがある。時々見かける「突然ローマ字入力ができなくなって困っています」という声の原因である。

すでに概念としてしか存在しないので、論理的にも削除するという手もあったろう。

だが同一コンピューターでローマ字入力のひととそうでない人が容易にこれを切り替える手段として、現在の KANA ボタンをクリックする以上の良策は考えにくい。

また、かなキー自体を削除してさえいなければ、とりあえずもそこがおかしいと気づくことはできただろう。

さらに、かなキーロックの意味が当初の英字/かな文字切り替えだけに限定されていれば、わかりやすさの点では文句なしであったろう。半角/全角によるIME入切の必要さえなかったかもしれない。

現実はそのどれにも進めなかった。そうして今も、Windows 7 においてさえ、言語バーに地位を保ち続けている。 …とか書いてたら Windows 8 でついに言語バーから消滅!しかし内部実装はそのまま残っているのであまりよくない判断だったかもね。

注釈

プログラミングにおいては VK_KANA 定数を使うことができ、 VK_CAPITAL と同様の使い方で かなキーの方に効果が現れる。

漢字直接入力

その名のとおり逐次打鍵操作からいきなり漢字を決定してしまう入力方法。二打鍵・三打鍵の範囲内でも実用上かなりの漢字が入力できることが知られている。漢直と略される。

T-Code や TUT-Code などがこれに該当する。

を含めてしまうのは誤り。漢直とは以下の大きな相違点がある。

  • 漢字の位置を覚えるのは目標であって前提ではない。
  • 読み仮名を入力しないと始まらない。
  • 覚えていなくても入力法自体に救済手段が含まれている(漢直に言う救済手段は必須条項ではない)。
キーボード

楽器の一種を指す場合とコンピューターに入力したい文字や操作を通知する道具を指す場合がある単語。

本書内でキーボードと言うときはもちろん後者。

修飾キー
Shiftキー, Ctrlキー, Altキーなどを纏めていう言葉。Windows キーを含めたりすることもある。
ズバリ簡単入力

Social IMEGoogle日本語入力などで予測変換が有名になる少し前(2005年4月)に発売された IME

もともとは歴史のある IME であった Wnn(うんぬ) を元に予測変換機能を付けたもの。これはこれでそこそこ完成度が高かったのだが出てきた時期がやや不幸だった。Windows XP までしか対応してないが、まだ一応現行製品らしい(2011年5月現在)。

ズバリ簡単入力

清濁同置

濁音を入力するためのキーがその文字の清音用キーと同じであること。半濁音は通常考慮しない。

主に同時押下を用いる入力法において使われる語だが論理的には逐次打鍵でもありうる。

当然ながらシフトキーを用いるなどの形で清音と濁音の入力を区別することになる。

NICOLA ・姫踊子草かな配列・下駄配列でこれが成り立っている。

対義語は清濁分置清濁分離があり、濁点を別打鍵で入力するのは後者。

清濁分置

清濁同置の対義語。清濁分離という別の対義語がある。

同時押下を用いる入力法において、清音とその濁音で使うキーに関連を持たせていないこと。

一部の濁音はそれと関連のない清音よりも出現頻度が高いことや、文字同士の前後の繋がり具合が清音とその濁音では異なることが知られている。

従って清濁同置は覚えやすい反面最高速度は望むことは難しいとされている。

飛鳥配列系統・新下駄配列・月配列の一部などがこの特徴を持つ。

清濁分離

清濁同置の対義語。清濁同置という別の対義語がある。

濁音を入力するときに清音+濁点という形をとる配列/入力法を指す。

OADG109かな配列をはじめ、多くのかな入力がこの形を取る。

配列
配列/入力法
窓使いの憂鬱

Unix などで作業をしていた人が Windows を使うにあたって、その操作感の違いを軽減するために作成されたソフトウェア。

ハードウェアに近い領域での制御を行うものであったが、Windows Vista からはそのようなソフトウェアを開発するには一定の費用がかかるということで開発終了となった。

姫踊子草の関係としては、開発版の位置づけであった繭姫が、窓使いの憂鬱の一部だけ、特にハードウェアに近い部分だけを活用してタイピング練習ソフトへの対応度上昇を試みたことがある。現在の姫踊子草にはこれに相当する能力がない。

その後、ひとつは有料のソフトウェアとして開発を引き継ぐ方と(のどか)、他方、姫踊子草と同じ領域に移動して無償のまま開発を引き継ぐ方が現れた(Yet Another Mado tsukai no Yuutsu)。

窓使いの憂鬱

アプリケーションキー
Applicationキー

通常文字キーの右下にあって、右側のAlt, Ctrl, Windowsキーなどの近くにある比較的小さなキー。

キーボードだけで操作するときに副ボタンの代わりに使うことができる(場合が多い)。

メニューとポインタの絵が書かれているキー
ATOK

株式会社ジャストシステムが長きにわたり開発を続けているかな漢字変換ソフトウェア

Windows 用については IME の一種となる。

ATOK.com

時々言葉狩りが問題視される。動作の軽量化のために単語を削った結果ではないのかという意見もあるが、実際に意図的に削除したことを表明している。

変換辞書を巡るFAQ(の第三項目)

Baidu IME

中国に本社を持つバイドゥの日本法人が開発した IME

変換性能はもちろんのこと、変換ウィンドウのスキンなどデザインもかなり重視しているなど技術的に注目すべき点も多い。広報のツイッター対応が高く評価された時期がある。

一方、直接関係のないソフトウェアのアップデータにくっつけて配布するなど、本体とは関係のない話で批判を受けることも度々ある。

2013年6月、Hao123 へのリンクを勝手に設置する有害ソフトになったらしい。 Hao123をスタートページに設定しませんか? という紛らわしいダイアログをだして 設定しない趣旨で「はい」をクリックすると Internet Explorer, Mozilla firefox, Google Chrome の スタートページを変更してしまうという暴挙に出た。さらに、Google Chrome においては起動時に 同時に開くページへも無断で二つ設定するというクズっぷり。さすがに非対応を検討。

Baidu IME

Baidu Type
Baidu IME の旧名。
CapsLock
CapsLockキー

間に空白を入れて Caps Lock とも。読みはキャプスロック。

ロックをかけるとShiftキーを押したときの英大文字小文字が逆に入力されるようになる。数字とかはもとのまま。

日本語用のキーボードにあるのは「Caps Lock/英数」キーであって、論理的には別物。Shiftキーを押しながらこのキーを操作する毎に Caps Lock のロックと解除が交互に行われる。

姫踊子草ではかな文字入力においてひらがな・カタカナの選択に連動するような設定も可能になっている。これは Windows 以前の古いパソコンの動作を再現したもの。

ちょくちょく不要論が出たり、左Ctrlキーと位置を変えろ(趣旨は「左Ctrlを旧来の位置であるTabの下に戻せ」)と言われたりするキー。不幸なことに現在の位置を愛用している人もいる。

Google日本語入力

検索エンジンで広く知られるようになった Google が、検索に使われた言葉を武器に開発したかな漢字変換ソフトウェア

Windows 用については IME の一種となる。

Google日本語入力 (公式サイト)

IME

Input Method Editor の略。そのまま「アイ・エム・イー」と読む(らしい)。

日本語においてはかな漢字変換ソフトウェアを指すことがほとんど。

Microsoft IMEIMEの一種でしかないことに注意。 つまり Microsoft IME の略として IME と書くと話が通じないことがあり、正確に理解している人が聞く際にも本来無用な負担がかかる。

Windows用のATOK, Windows用のGoogle日本語入力も IME の一種となる。逆にWindows用ではないATOKなどは IME とは呼ばない。

Windows 以外では IM (Input Method) と呼ばれているが、最近は Windows に引きずられて Andoroid 用のそれで IME と呼んでいる事例がある模様。

Japanist

NICOLA を公式にサポートしている富士通の IME

最新版の名称は Japanist 2003 だが、当初は存在しなかった 64bit版 Windows や Windows 8 への対応など、この文章を書き直している時点で2013年6月に最新のアップデートモジュールが提供されており、一部機能が廃止されてはいるものの現役。むしろ10年選手は立派。

姫踊子草は今のところ未対応。設定次第で動くのかどうかも不明。

日本語入力 Japanist

Microsoft IME

Microsoft が提供している IME。日本語版 Windows では最初から使えるようになっている。

Microsoft Word などに付属するものは Microsoft Office IME と名付けられているが、こと姫踊子草からみる限りでは特段の区別を必要としない。一応バージョン違いの扱い。

同 Word などが最初から付属しているコンピューターではこの Microsoft Office IME のほうが最初から有効にされており、他方 Microsoft IME の方が無効になっている。

Microsoft IME – WindowsとOffice、バージョンによる違いと使い分けについて

ちょくちょく性能が悪いと言われるが、あまり性能をあげるとかえって独占禁止法に抵触するんじゃなかろかと思わなくもない。

NICOLA

親指シフトとしてある程度広く知られる、かな文字用配列/入力法の一つ。

空白キーなどとは別に親指キーを二つ用意して入力効率を上げるという画期的な発明を、1979年に実装したらしい。Windows とかパソコンとかいう単語すら存在しないばかりか、ワープロ専用機としてすら数百万円した時代の話。

時代は下って21世紀。専用キーボード単体や、専用キーボード搭載のノートパソコンが今でもまずまずの価格で販売されているほか、姫踊子草とその競合ソフトは大抵エミュレーション用のデータを持っている。

NICOLAまたは類似の入力法に限って親指シフトと呼ぶのは、言葉から連想される範囲が実態に比べて広すぎるというのが姫踊子草開発者の立場。親指でシフトする入力法はいくらでもあるし、いくらでも作ることができるため。

しかしながらこの名称も、日本語入力なのに横文字の略称はどうだとか、NICOLA以前の親指シフトと微妙に仕様が異なるといった問題はある。なおShift+ハ行で半濁音を出力したい場合は NICOLA(Japanist) を選択すること。

いずれにせよ偉大な先達であるからこそ、親指シフトという単語を後進に譲って欲しいと切に願う。

親指シフトという言葉が生まれた時代、現在のようにソフトウェアで自由に組み替えることが経済的に不可能だったことは誰でもすぐにわかることで、その当時は十分真っ当な表現だったこともやはりすぐにわかること。

それを理由に他の入力法を語りにくくするのか、名称を譲って新しい研究を後押しするのか。その態度の差は大きいと考える。

シフトキー
Shiftキー

キーボードの手前側、通常文字キーの左右端外側にあるShift と書かれたキー。上向きの矢印がついている。

押しっぱなしにしながら通常文字キーを入力することで、アルファベットにおいては大文字を、その他のキーは上段の文字を出力できる。

OADG109かな配列が有効な場合は、一部のキーについてだけ上段についている文字が出力される。

左でも右でも通常は同じ効果。入力しやすい方を使う。

Social IME

かな漢字変換に使う辞書を共有するという発想で有名な IME の一つ。当時学生の個人が作ったことでも注目された。

2007年6月にサイト開設、9月に最初のアルファ版が公開、とある。現在はサイトこそ残っているが更新は行われていない。

Social IME

コンピューター関係以外の用語

競合

同じようなものが競い合うように重複した能力を持っていること。

姫踊子草と完全重複するようなソフトはないようですが、部分重複するものでしたらたくさんあります。 DvorakJ、やまぶき、のどか、autohotkeyあたりが有名。

捨て仮名

主に印刷関係で「ゃ・ゅ・ょ」などの文字をさして言う言葉。姫踊子草関係では小書きの文字という表現を使っている。

拗音の定義とは異なることに注意。

長音

伸ばす音のこと。名詞としては外来語に用いられる。「ー」の記号を使う。

近年 Windows を作ったマイクロソフト社が語末の長音符を付けるようになった。 現在のJIS規格では末尾の長音符を付けても付けなくても良いことになっている。

元が外来語である以上、正確な音写が原則不可能であることに注意。ただし伸ばす音と伸ばさない音の齟齬・逆転を犯すのは誤りと考えるべき。

伸ばす音
長音
拗音

「きゃ・きゅ・きょ」「じゃ・じゅ・じょ」など、現代日本語では小書きの文字と合わせた二文字で表現される発音のこと。小書きの文字だけをさして拗音ということもあるが、それはどちらかというと誤用。

姫踊子草関係では、正確には「拗音を表現する文字列」と書くべきところを拗音と省略していることがある。これも誤用と言えば誤用ではある。

拡張子

姫踊子草で使われているファイルの拡張子について簡単に説明しています。

長音のローマ字表現に一貫性がない点、ご注意ください。

bytefont_cfg
補助鍵盤画像で使われる1バイトかなフォントの情報を集めたもの。適宜追記が発生する。
hmo_divcfg
ファイル一つが設定集合一つに対応している。中身は独自定義の XML 。
hmo_eisu

英数字配列ファイル

Dvorak, Colemak の類はこちら。

ただしそれらを基にしたローマ字かな変換(の拡張)の類はかな文字配列ファイルとして扱う。

hmo_gencfg
設定集合の対象外である▽項目の設定を記載したもの。
hmo_kana

かな文字配列ファイル

拡張ローマ字の類も含む。

hmo_kinou

制御出力配列ファイル

I と J を一緒に叩いて BackSpace 、の類。

hmo_migite_idou

右手担当キー移動指定ファイル

名称に反して右手移動に限定されない使い方も可能、状況によっては必須。

hmo_numlock

Numlock連動配列ファイル

Numlockがロックされているときに有効になるのか、ロックを外されているときに有効になるのかを選択可能。

hmo_o_kana

旧版で使われていたもの。現在は使われていない。

IMEのかな入力モード時に各種文字をどう変換して出力するかを表す役割だった。

hmo_o_numlock

旧版で使われていたもの。現在は使われていない。

ノートパソコンなどで Numlock を使っているときにテンキーとしての役割をあえて打ち消すといった目的で用意されていた。

実質的にhmo_numlock で吸収可能なので廃止した。

hmo_o_roumazi

旧版で使われていたもの。現在は使われていない。

ローマ字入力に対するかな文字の変換表といった役割だった。

hmocfg_general_arc

設定集合単位の一括情報ファイル

中身は zip ファイルなので取り出すことはできるが、読み出しは格納順序に依存しているので単純に zip 圧縮して拡張子を hmocfg_general_arc に変更して使うことはできない。

また、2007年9月制定の UTF-8 ファイル名フラグを積極的に立てて使っていることにも注意。

hmocfg_single_arc

設定集合単位の一括情報ファイル

中身が zip であることについての説明は hmocfg_general_arc 参照。

wnd

』のローマ字かな変換(等)設定ファイル。

繭姫で『風』に対応するための、風側のデータとして用意されたもの。

現在は同梱されていない(本体側でローマ字設定を読み取るため)。

xml
設定窓口において同梱配列ファイルの特性情報をすぐ表示できるように先読みデータを用意している。

技術情報

Sphinx を使って五十音順に並べてるのが気になる方は Yogosyu (用語集)拡張 をご覧ください。なおHTML5化については本文書の生成技術の方で説明しています。