設定集合

設定集合を使う理由

かな文字配列や英数字配列の選択などは、一人で姫踊子草を使っている限りあまり変更することはありません。

しかしながら、幾つかの条件下ではこれらをまとめて変更したい場合があります。

一つのコンピューターを複数人で使う場合

姫踊子草の機能に頼るまでもなく、Windowsにはアカウント管理の機能があります。利用者が変わる度にログオフ・ログオンを行えば、姫踊子草の設定もアカウントごとに別に管理されます。

個人情報管理などの観点から、原則としてはWindowsのアカウント管理機能を使うべきです。

しかしそこまでする必要がないのであれば、同じアカウントで複数の方が作業されることもあるでしょう。

複数の配列/入力法を使い分けたい場合

新しい配列/入力法を使い始めるときは、経験的に新しいものだけを使うようにすると良いとされています。

以前の方法と入れ替え差し替え少しずつ練習していくとなかなか新しい方法に馴染めないからです。

一方で、急ぎの用事ができたときに不慣れな新しい方法しか使えない状況では大変ですから予備的に以前の方法を残す使い方ができます。

その他研究目的など

比較検討する場合はいちいち組み合わせを設定窓口で再指定、という形だとなにかと不便です。

単に動作を止めたい場合

ここで問題にしているのは、姫踊子草の機能が二組以上必要な場合です。

例えば姫踊子草を必要とする方が一人だけであれば、他の方が使う時は本体メニューなどから姫踊子草の機能を一時停止するという方法があります。

こちらの場合は設定集合をわざわざ複数定義する必要はありません。

設定集合の定義方法

設定集合の定義は設定窓口で行います。

姫踊子草の初期状態では自動的にひとつだけ設定集合が定義済みになっています。

複数の設定集合を定義すると、姫踊子草の起動時に使われる設定集合を選択できるようになります。

設定集合の適用範囲

設定窓口にあるすべての要素を設定集合で切り替えられるわけではありません。

「◆」のついた頁のみが設定集合で管理されます。 「▽」のついた頁は設定集合の切り替えに影響されません。ただしこちらでも、Windowsのアカウントごとでは違う設定にできます。

設定集合の切り替え方法

本体メニューから

本体メニューからいつでも任意の設定集合に切り替えることができます。

本体メニューに設定集合の変更という項目があります。

姫踊子草起動時に使うとされた設定集合「以外」が使われている場合はレ印が入ります。またサブメニューでは起動時に使う設定集合が太字で表示され、現在使われている設定集合にレ印が入ります。

制御出力配列などの利用

このほか、制御出力配列をうまく定義することでより簡単なキー操作のみで切り替えることも可能です。

ただし次の点にご注意ください。

  • 制御出力配列自身も設定集合の管理対象なので、切り替え先にも何らかの対応は必要。
  • 切り替え専用の制御出力配列データを今のところ用意していません。

自動的な切り替え

設定窓口の▽自動停止・設定集合切替での指定により、いくつかの条件に基づいて自動的に設定集合を切り替えることができます。

起動時について

設定窓口を起動したときの初期操作対象

設定窓口メニューなどを使って本体から呼び出した場合は、そのとき利用していた設定集合が操作対象になります。

姫踊子草本体を介さずスタートメニューなどから起動した場合は、姫踊子草の起動時に使われることになる設定集合が初期の操作対象です。

あくまで初期の対象の話です。設定窓口自身から編集したい設定集合を変更することができます。

姫踊子草本体を起動したときに使われる設定集合

設定窓口の▽起動・動作優先度にて、姫踊子草が起動したときにどの設定集合が初期状態として用いられるのかを指定することができます。

設定集合の保存と読み出し

作成した設定集合は、設定集合単位でファイルに保存できます。

保存したファイルを別のアカウントや別のコンピュータで読み出せる位置に置き、そちらで動作している設定窓口から読み出せば同じ状態で使うことができます。

外部配列ファイルの扱い

外部配列ファイルを参照していた場合は、その外部配列ファイルごと保存します。

従って読み出し側は保存ファイルのみを参照すればよいのですが、外部配列自体に更新があると反映できなくなります。バックアップ目的で使う場合はご注意ください。