▽起動・動作優先度

姫踊子草の自動起動に関する設定などを行います。

現ログインユーザー用のショートカットを作成/削除

現在コンピューターを使っているユーザーがログインしたときに姫踊子草を自動起動させたい場合、ここでショートカットを作成することができます。

このショートカットはスタートメニュー内のスタートアップフォルダ内にて作成または削除されます。

ボタンには現状と逆の状態が記されています。たとえばすでに作成済みなら削除ボタンになっており、ボタンを押すと削除されてボタン自身は作成ボタンに変化します。

ボタンの初期状態は、設定窓口の起動時点におけるスタートアップフォルダ内のショートカットの有無によります。

注釈

可搬版は USB メモリなどに入れて持ち歩くという前提のため、このボタンは利用できません。

注釈

スタートアップフォルダに直接ショートカットを作成する場合、単なるリンクだけでは正しく動作しません。–startup オプションが必要です。

注釈

現在の Windows は単一のコンピュータに対して複数の人が、それぞれに合わせた状態で使うことができる機能を持っています。

電源投入時に誰が使うのかを指定する形になり、その指定された人をログインユーザーといいます。しかしながら、使う人が一人しかいない状況であればログインユーザーを固定することもできます。そのため利用者を選択できる機能をそもそもご存じない方も多いことでしょう。

何を自動起動させるか(あるいはさせないか)もログインユーザー単位で決めることができます。他方、だれであっても強制的に自動起動させることもできます。

設定窓口で▽のつく項目は共通設定と呼ばれますが、共通設定もログインユーザー単位で管理され、従ってログインユーザーごとに共通設定は異なることになります。

◆のつく項目は設定集合として切り替えることができます。この選択肢もログインユーザーごとの管理となります。設定集合の情報そのものを複製しない限り、ログインユーザーAさんの設定集合を別のログインユーザーBさんが使うことはできません。

すべてのログインユーザーに適用されるショートカットを作成/削除

前節の設定が現在のログインユーザーに限られるのに対して、こちらはすべてのログインユーザーに有効なショートカットを作成または削除します。

注釈

可搬版は USB メモリなどに入れて持ち歩くという前提のため、このボタンは利用できません。

注釈

ここで作成するショートカットはすべてのログインユーザーに影響を与えます。

他の▽のつく項目とは異なる点にご注意ください。

スタートメニューのプログラムフォルダは「現在のログインユーザー」のものと「すべてのログインユーザー」に共通のものが合わせて表示されるため、そちらの見た目ではどちらが使われているのか判断できません(メニューのプロパティにて設置場所から類推することはできます)。

Windows Vista 以降でこの操作を実行する場合は管理者権限が必要となります。

管理者権限のないユーザーはこのショートカットの作成も削除もできませんが、自動起動するなりただちに終了させることはできます(次節)。

すべてのログインユーザーに適用されるショートカットを受け入れる

前節のショートカットが存在する場合にのみ意味を持ちます。

すべてのログインユーザーに適用されるショートカットがある場合、いったん強制的に自動起動されますが、直ちに終了させることで実質起動していない状態にすることができます。

この項目は自動起動に対してのみの設定です。手動起動には影響を与えません。

起動時に使う設定集合

設定集合が複数存在するときに選択できます。

設定集合の管理自体がログインユーザーごとになっていますので(前述)、ここで指定した設定が他のログインユーザーに影響することはありません。

本体の動作設定

プロセス優先度

姫踊子草全体の実行優先度を指定します。

姫踊子草ばかりを優先すると肝腎の入力先が動作しなくなりますし、逆に姫踊子草の優先度が低いと入力判定が遅くなりすぎたりします。

初期設定では「中」になっています。

スレッド優先度

姫踊子草の処理のうち、キー操作に関する部分の実行優先度を指定します。

◆補助鍵盤画像◆待ち入力表示はこちらの優先度の影響を受けません。

初期設定では「やや高」になっています。

かなキーロックの操作を許可

IME側がローマ字入力になっているとき、濁点や半濁点の単体を必要とした場合はどうしてもかなキーの操作が必要になります。ここのチェックを外すとそのような入力ができなくなる代わりにかなキーロックによる混乱を避けることができます。

配列/入力法データファイル自体にかなキーのロック操作がある場合はこの設定に関係なく操作を行いますので注意してください。

初期設定では許可されています。

かなキーロックの参照を許可

姫踊子草はかなキーのロック状態を参照し、IME切状態でもロックがかかっていれば半角カタカナを出力する機能を持っています。

しかし、それがもとで混乱してしまう可能性もあり、また半角カタカナを直入力するような需要もかなり減っていることからあえて不許可にして安定性を向上させることもできます。

この項目を不許可にしても、IME側がローマ字モードフラグをつけていなければかな入力になっているものとして処理してしまいます。

IME自体がかな入力を受け付けず、かつローマ字入力フラグも提供してくれないというような場合は▽IMEに対する動作IME手動判別の詳細にてこのIMEはローマ字モードフラグ提供可能とみなすを無効にしてください。

初期設定では不許可になっています。